2023年6月11日日曜日

あなたは「子どもシェルター」を知っていますか?  #虐待撲滅の小さな種を蒔こう



 みなさんこんにちわ ぱわちる代表のそらです🌳

🚨ぱわちるでは離婚後の共同親権には反対の立場をとっています 共同親権を推奨している方はスタッフにはなれませんのでご理解の程よろしくお願いいたします

 虐待された子どもたちが「児童相談所」によって自分の身を守るための緊急避難として一時保護所に保護されるということは度々ニュースなどでも報道されています。

 でも、子どもの緊急避難場所はそこだけではなく「ファミリーホーム」だったり「子どもシェルター」と呼ばれる場所もあります。

 今回は、ぱわちるのスタッフと一緒に千葉県にある「子どもシェルター」を、運営している弁護士さんに話を聞きに行ってきました。

 それでは「子どもシェルター」とは、いったいどのような場所なのかを見てみましょう。

 子どもシェルターとは? 

 @法的に定義はないが、虐待や貧困、病気や障碍など様々な理由で家庭や社会に居場所を失った子どもたちの緊急避難場所

 子どもシェルターの必要性

 @児童相談所で一時保護できる児童は18歳未満に限られるため、18歳以上の子どもが避難したくても児童相談所は保護することができない=18歳の壁

 @児童相談所の一時保護所は定員オーバーが続いていて個室が少なく高齢児童の保護に適していない=一時保護の実情

 @児童養護施設を退所して自立した後に病気などで自立につまずいたときに子どもたちを緊急に保護できる制度がない=自立後の支援不足
 
 @特に女子は性産業の犠牲になるリスクが多い=性産業の犠牲となるリスク

 @保護者が引き受けを拒否したことで少年院仮退院の時期を迎えた子どもが、帰る先がなく社会に戻る時期が遅くなることがある=少年院で出会ってきた子どもたちのケース

 @子どもたちには、福祉、医療、法律などによる総合的な緊急支援が必要

 その支援を充実していくために子どもシェルターがあります、子どもシェルターは人権侵害を受けている子どもたちを救済してその権利を回復して、擁護(ようご)するための活動なのです。

 
 @ 子どもシェルターの大きな特徴は子どもの権利擁護のために一人ずつ子ども担当弁護士(=略称コタン)がつきます(各地のシェルターとも、弁護士会と連携しており、費用については日弁連による法テラスへの委託援助事業を利用します)。🚩 東京弁護士会

  頂いた資料を見ながら、みんなで弁護士さんの話に聞き入っていました。

 子どもシェルターという言葉自体知らなかったので驚きました。

 今の法律では「親権」が強く児童相談所も満杯状態…虐待相談件数が増加する一方で職員の数が足りなくて、子どもたち一人一人に向き合いたくても、時間が足りず…そんな状況の中で職員の方も心を病んでいき、やめてしまう人もいます。

 弁護士さんもずっとこの子どもシェルターに関わる活動をしていて、いろんな子どもたちと関わる中でその中で、自死を選んでしまった子もいてとても悲しかったと言っていました。

 児童相談所の原則として18歳になると退所をしなければいけないというものがあります(必要があれば、満 20 歳に達する日まで措置を延長できる(児童福祉法第 31 条第 2 項)。 厚生労働省は、進学や就職、満 18 歳到達にかかわらず、生活が不安定で継続的な支 援が必要な児童等に対しては、18 歳到達までの措置継続及び 18 歳以降の措置延長(以 下「措置継続等」という。)その時に親に連絡を取って迎えに来てもらうケースもありますが、中には引き取りを拒否する親もいるそうです。

 私はその話を聞いて心が痛くなりました。

 親から拒絶されていると知った子どもたちの絶望感は言葉にできないほどの傷を心に残します。

 親から虐待されてた子どもの場合は、親からは離れて暮らすのが一番いいと思いますが、児童相談所の一時保護所にはそういう子どもばかりではなく、親が「今」は育てられないからと預けられた子どもや問題を起こして送られてきた子どももいるのです。

 中には児童相談所には、行かなかったけれども親からの虐待から逃げるために子どもシェルターに駆け込む子どもたちもいます。

 運営していく予算にしても、それが途切れると子どもの命にかかわるのでそれだけは避けたいと頑張っているとも言っていました。

  それは当たり前のように思えるかもしれませんが、この国が子どもに対する予算を増やさず、法律条例を変えていかない限りは子どもを本気で救いたいと頑張っている人たちの活動には大変な努力が必要です。

       

 🚨 この画像の著作権はほまれにあり、転載禁止です、この画像を載せる許可は頂いています。


 一緒に話を聞きに行ったスタッフの感想です。

 ➀ 弁護士さんがとても丁寧に親切に対応してくれた

 ② 子どもシェルターと児童相談所はどう違うんだろうと思っていたが今回の説明で理解した

 ③ コタンという子ども一人一人に担当の弁護士さんが付くという取り組みが、子どもたちにとって非常に良いと感じた

 ④ 家族との関係にも非常に配慮しているところも、複雑な心境がある子どもたちを尊重しているところも素晴らしいと感じた

 ⑤ 施設の中でも外でも普通の家と変わりなく少人数の利用ということも、ストレスを感じずに過ごせそうだと感じた

 ⑥ 子どもからの言いたいことを伝える用紙を投稿するボックスもあるので、これを子どもたちが気軽に投稿しやすい場所になればいいなと感じた

 ⑦ 子どもの緊急相談にも対応をしているということが安心できると感じた

 ⑧ 子どものプライバシー保護と尊厳と安全をしっかり守ってくれる場所だと感じた
 ⑨ 生活習慣なども押し付けではなく自然に身につくような配慮もされていると感じた

 ⑩ 親と暮らすのが辛い子供たちが望めば、親から離れて暮らせる環境がもっと増えてほしい そのためにはいろいろなコストもかかるだろうが少しでも早くその方向に取り組みが進んでほしい、子どもが保護されるべき親に保護されないのならば国が保護して育てていくという取り組みがいろんな形で試されるべき
等々いろんな感想を聞くことができました。

 「子ども」というだけで「未成年」というだけで法律に縛られて逃げる場所もなくて、どこにも行く場所もない子どもたちに「子どもシェルター」という場所は正に闇の中の光と映るのではないでしょうか?

 「どんなに闇が広がる世界でも目を凝らせば必ず小さな光が散らばっている、完全な闇なんてどこにもない その今にも消えそうな小さな明かりを絶やさぬように、そしてそれを大きくしていくのが私たちの責任」そうやって教えてくれた友達の言葉を思い出します。

 「ぱわちる」という団体を作った私も、そしてスタッフも本当に大きな活動はできないかもしれないけど、自分たちにできることを小さくても一つずつ少しづつの積み重ねでやっていきたいなと思います。

 ぱわちるでは年齢性別関係なく、スタッフ募集中です。

 あなたも私たちと一緒に虐待撲滅の小さな種を蒔きませんか?

            




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