身体的虐待
子どもに怪我をさせたり、怪我をするような暴力を加えること。
放棄・放置(ネグレクト)
子どもが成長できないくらい食べ物を与えなかったり、長時間放置したりするなど、保護者としてやるべき養育をしないこと。
また、保護者以外の一緒に住んでいる方からの虐待行為を放置することもネグレクトに含まれます。
心理的虐待
子どもにひどい言葉を言ったり、ひどく拒絶したりするなど、子供の心をひどく傷つける言動をおこなうこと。
子どもの目の前でDVが行われること(面前DV)も心理的虐待に含まれます。
性的虐待
子どもにわいせつな行為をしたりさせたりすること。
虐待の定義とされているのは上の4つですが、その他にも以下のような虐待もあります
教育虐待 宗教虐待 経済的虐待 文化的虐待 ヤングケアラー 等々
それでは次に 児童虐待の事例 を見てみましょう
身体的虐待の事例
Aさんは、物心がついた頃から高校生まで父親から虐待を受けていました。
- 髪をつかまれ部屋中を引きずり回される
- お風呂でバスタブに逆さ吊りにされ、湯船に顔を沈められる
など、ひどい暴力を受けてきました。これにより顔面が腫れ上がり、身体中がアザだらけになりながら学校に通っていました。しかし、母親や教師、友人などの周囲の人は誰も気に留めてくれなかったそうです。
児童虐待②:性的虐待
性的虐待は、近親者による性的暴行、レイプ、性的いたずらという強制的な性的干渉をはじめ、性器や性交、性的な動画・テレビを見せられる、お風呂を覗かれる、デリケートゾーン(水着で隠れる場所)を触られるなども含みます。近年では、児童ポルノなどの「商業的性的搾取(commercial sexual exploitation of children」も問題になっています。
性的虐待の加害者は、60%が家族、16%が家族と家族以外の両方とされています。
家族の内訳は、
- 実父…52%
- 兄…20%
- 親の兄弟…8%、
- 義父…5%
となっています。
家族以外というのは、教育関係者、児童福祉関係者など専門職に就く人や、スポーツや学習塾などの指導者が多く挙げられます。子どもと密接な関わりを持ち、かつ主従関係という力関係を盾にして、弱い立場の人間を性的に従属させるという構図が読み取れます。
性的虐待の事例
幼い頃に両親が離婚し、母親に引き取られたBさん。母親の再婚相手はBさんに厳しく、最初は冷たい態度でした。小学校6年生頃から義父からの性的虐待がはじまりました。Bさんがお風呂に入っていると義父が突然入ってきて、風呂場で体を触る、性的暴行をするなど危害を加えました。Bさんは義父に嫌われたくない一心で我慢し続けたと言います。
児童虐待③:ネグレクト
ネグレクト(養育の放棄)とは、子どもの身体面、医療面、教育面、情緒面で必要不可欠なものを与えないことを指します。
衣食住や清潔さに問題があること、栄養不足や栄養不良、車内に放置、同居人の虐待行為を黙認するなど、成長するために欠かせない世話をしないのがネグレクトにあたります。
ネグレクトの事例
Cさんは子どもを二人出産しましたが、どうしても上の子を可愛がることができませんでした。下の子と同じように優しくしてあげることが出来ず、そばに来られるのすら嫌悪感を抱いてしまいます。上の子に対して愛情を持てないことに対して、なぜそうなるのか、どうすればいいのか全くわからないのです。
児童虐待④:心理的虐待
心理的虐待は、上記①~③のどれにも該当せず、児童に極端な心的外傷を与えるものを言います。何を言われても拒否、否定、無視、万引きを強要するなど間違った社会認識を植え付けたり、兄弟だけを待遇よくしたりするなど、言葉やふるまいを通じて心にダメージを負わせます。
心理的虐待の事例
3歳の娘を育てるDさん。おとなしく、あまり親の手を煩わせるタイプではない娘に、冷たく当たってしまいます。「お前なんか生まなければよかった」「死んでしまえ」とひどい言葉を浴びせてしまうのです。それはそのまま、Dさんが幼い頃に母親に言われ続けてきたことでした。子どもの成長に幼い頃の自分を思い出すと、自分が言われてきたことをそのまま言い放ってしまうのです。
テレビや新聞やネットなどの情報で流れてくる児童虐待の事件は氷山の一角にすぎません。
虐待は魂の殺人と言われていてこの言葉は アリスミラー というスイスの心理学者が書いた本のタイトルにもなっています。
児童虐待は痛ましくて壮絶で想像を絶するほどの悲惨な出来事です。
その壮絶な子ども時代を過ごして何とか生き延びてきた大人たちは虐待サバイバーと呼ばれています。
自分が被害にあった話をすると「子どもの頃の話」「親だって大変だった」「あなたにも悪いとこがあった」「あなたのためを思って」と言う人がいますが、その言葉はサバイバーにとってとてもつらい言葉です。😖
子どもの頃の被害であっても サバイバーの苦しみ は一生続くのです。
虐待は、犯罪であり人権問題であり命の問題です。
虐待が起こってしまう根本的原因と虐待の連鎖はなぜ起きてしまうのか?と考えたときに想像することは ずっと昔から続いてきた「家父長制度」と「べきねばちゃんと」「親権」でしょうか?
私たち「大人」と呼ばれる人たちは「子ども」と呼ばれる人たちの明日をその子が安心安全で生きやすい環境に変えていくために、どうすればいいのかをずっと問いかけられているのだと思います。
自分の命も誰かの命も、自分の権利も誰かの権利もお互いに尊重しあえるような関係を築くことは大切であり、それは自分の感覚として身に着けるためにいろいろな経験や失敗を積み重ねていきながら少しずつ構築されていきます。
その感覚は、いろいろな人間関係に大きく影響を与えます。
子どもたちは、この国の明日を作り出すことのできる素晴らしい価値のある宝です。
子どもたちに影響する全てがこの国の未来を変えていくといっても過言ではないでしょう。
旧ジャニーズ事務所の性加害問題は、芸能界だけの問題じゃなくどんな場所でも起きていることで、性的虐待だけでなく、心無い大人によって今この瞬間にもどこかで、子どもが被害にあっています。
Change.orgで 旧ジャニーズ性加害者問題 のネット署名も始まっています。
この記事を、書いてる時点で6千人を突破しました。😊
リンクは🔜 ジャニーズ事務所を性加害で辞めた元社員を捜査して
一人ひとりの小さな力では、できることは少ないですが仲間が集まればその範囲を広げることができます。
ぱわちるでは 今苦しんでいる子どもたちのため一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
🚨ぱわちるでは離婚後の共同親権には反対の立場をとっています 共同親権を推奨している方はスタッフにはなれませんのでご理解の程よろしくお願いいたします
東京23区に、お住まいの方年齢性別問いません。
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